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ホームページの主旨

 かつて、大変嫌な品質トラブルを起こした。 このHPは、 私がトラブルを体験し研究してきた品質管理について、日々困り果てている皆さんに伝承する目的で開設するものである。
 先にここに至る経緯をお伝えしたい。トラブル当初は、振り返りし技術と仕組みを構築した。それで大丈夫と思ったが、 どうも組織全体、 あるいは会社全体に改善が波及することはなかった。 何か漠然としなかったものがあった。
 トラブルから数年後に全社の品質管理責任者を担うことになったのだが、その立場(職位) をもって社内のトラブルを分析していくと、 組織の規模・事業種・ 階層に関係なくほとんどの間題が似たような原因構造であることが分かった。その2年後に、トップマネジメント層である品質保証執行役を担うことになったのだが、それまで一番分かり離かったヒエラルキー構造が起こす問題の因果関係が見えてきた。つまり、組織におけるタテ連携(職位間連携)の悪さが起こす問題のことである。
 それから約5年かけて色んな企業で仮説を検証したところ、これらの問題は、当社に限ったことではないこともわかった。そして、 それまで深く考えていなかった人間の性(さが)と組織文化が大きく関わっていることが明確化した。 私の企業生活 43年間の振り返りと併せて集大成化して「~瀬流管理思想に基づく~経営のための品質管理」が完成している。
 「~源流管理思想に基づく~経営のための品質管理」の論点は、端的に言うと次のように「心理的にどろどろしたこと」 である。 「ドロドロしている」 からこそ公に語らない、 語らないから問題として認識できない。一人ひとりが孤立し、皆で悪循環を起こしているのである。

1).職場の下位層が馬車馬 (脇目もふらずにひたむきにすること)を際限なく続ける
2).困り事が生じると、 下位層は改ざんする。 時にトップ層も改ざんする
3).上位職者はお金の成果が欲しいにも拘らず、 お金を生む現場を粗末にする
4).現場情報のmax 30%で決断するトップ層の存在
5). クレームやトラブルを極度に嫌う上位職層や経営者層の存在
6).上位層は権限を権力化する、 下位層は付度し迎合して対抗する

 これら全ての行為は高額な品質ロス (高額な損失)である。 普段の損益書では勘定科目で管理しないのでロスの認識ができないのである。会議の議論の様にお金が空中戦で消えていく品質ロスと同じである。
 これらの主原因は、本質を追求すると 「経営理念(目的)の喪失」、「タテとヨコの連携の悪さ」そして「人権の侵害」 などであるが、 組織の中で日々"生き残りばかり考えていると(近視眼に陥ると)"分かり離いことである。 特に 「連携」 は、お互いに語り合っているといいながら、実はほとんど語らいがなく誤解したまま何年も過ぎ去るのである。そして、長い年月の誤解が大きな問題を引き起こすのだ。 誰が悪いということではない、長い年月を費やして作り上げた歪んだ組織文化が起こすのである。 従って、問題の当事者を抹殺しても何ら改善効果はない、 つまり、 問題の源流 (本質) 「文化を作り上げた歴史」を押さえなければ改善はあり得ないということである。
 かつて、この種の問題解決方法を探索したが、 たくさん存在する 「品質管理」書に見出 すことはできなかった。 それで、 日々困り果てている皆さんに知らせたいと考え、 伝承することにした。
 本HP では、 「~源流管理思想に基づく~経営のための品質管理」の一面を紹介し、 伝承する方法 「書籍」 「相談会」 「セミナー」 「研究会」 を紹介していく。
 なお、 私は経営論や品質管理の専門家ではない。 記述も上手ではないことを断っておく。「~源流管理思想に基づく~経営のための品質管理」 は、 正しくは私の経営心得帳のようなものである。 困り果てている皆さんに伝承したいと考え、 公開するのである。 紹介する書籍は 「経営のための品質管理心得帳」 である。
 ドロドロした問題を解決した暁には、 人々は楽しく仕事ができ、 経営ロスは 30%以上改善し、 労働時間が短縮して家庭と地域活動に費やす時間が増えるだろう。
 特に、このHP を開いて欲しい人は、 日が当たり難い職場の方、 困り果てている経営者や組織運営責任者、 仕事が見え難い機能の人達、 硬直化した官僚組織で困っている方などにお勧めしたい。 解決のヒントを提供できるはずである。
以上

 

TEL. 090-8248-0501