Blog13.Blog1~7の復習

 今回は、これまで発行したBlog1~7について復習しておきます。
 
Blog1.本ホームページ開設に際して
 誰もが企業のために、組織のために一生懸命に仕事をしている。ところが、頑張る余りに急ぎ過ぎると、とんでもない困りごとに出くわすことがある。時には、社会を揺るがす問題を引き起こすこともある。
 ここでは、嫌な出来事を起こさないための「経営の考え方」をお伝えしている。「考え方」が身につけば、世に沢山存在する「科学的手法」の活用が容易となり成果を得ることができる。
 ホームページでは、伝承のための書籍「経営のための品質管理心得帳」を少しかみ砕いて解説していく。
 
Blog2.大部屋討議のプロセス解説
 経営効率が悪い理由の一つに、タテとヨコの連携の悪さがある。
 ここでは、組織のタテとヨコの連携を図るための「大部屋討議のプロセス」を解説している。このプロセスを踏むと、議論が進み企業や組織の課題が簡単にばらせる(課題形成)のだ。
 その訳は、最終工程のボトム層が本音で議論するので、自工程に加え川上工程(スタッフ業務を含む)の出来事(問題)をも把握することができるからだ――最終工程に全ての問題が集まる為である――。それらをトップ・ミドルと共有化し、分析すると全社の問題と課題が簡単に形成できるということである。
 
Blog3.現場の人達の困りごとを知ろう(その一)
  現場の人達の困りごとを2事例示した。
 書籍第3章4節「保全の源流管理」でも解説した通り、改善のヒントは現場の方達が掴んでいるので、トップとミドル層は彼らの課題ばらし(KFT)をうまく活かすことである。そのことが組織の「生産性」や「企業文化」を高めることになる。
 
Blog4.現場の人の困りごとを知ろう(その二)
 これもBlog3と同じである。組織の責任者である部長が、近視眼的に現場の人達から欲しい物だけを吸い取ろうとする行為は絶対にやってはいけない。やらねばならないことは、現場の困りごとをタイムリーに抽出すること。それができる習慣(仕組み、文化)を作る必要がある。課題ばらし(KFT)はその一つである。
 
Blog5.ヒエラルキーという組織構造の問題と対応法
 ヒエラルキー構造は、成り行きで用いると上位職にとっては使い勝手が良く居心地が良いのだが、組織の成長と事業成長は期待できない。
 本来、ヒエラルキー構造を用いる前提条件がある。書籍第41節「トップ層の悲劇と解消法」で解説してある通り、トップ、ミドル、ボトム層の役割を理解し、組織の目的のために運用すれば経営はうまくいく。
 
Blog6.経営支援プロセスの意義
 本書が推奨する心得について具体的な活動事例を用いて示してある。
 組織人、特にトップ層が困り果てている多くの課題は、自分達の「組織課題」が分からないことにある。どうしたらうまく経営できるかが分からないのだ。
 このプロセスを用いれば、この困りごとが解決できることを多くの企業で確認してきた。具体的な成果は、①組織の課題が見える、②本音の語りが人々の信頼関係を作る、③組織連携を高める、④経営の目的が理解でき目標に向かう(組織を束ね、目標管理する)。
 
Blog7.テイラーの科学的管理法
 米国で第二次産業革命の影響で労働環境が混乱していた時である。国の生産性を高める研究をしていた人がいた。フレデリック・W・テイラーである。彼が現在のモノづくりの礎となる「科学的管理法(著したのは1911年)」を確立した。
 テイラーの提唱事を知ることで、モノづくり業やサービス業において働く人々をどのようにマネジメントすべきかがよく分かる。もちろん、働く人々にとっても助かる方法である。指導的立場の人にはテイラーの書籍を読んでもらいたい。
 Blog7では、科学的管理法の原点となる考え方と手法の概略をお伝えした。
 
次のBlog14では、Blog8~12の復習をし、最後にまとめる。

                                               以上